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英文CVの書き方、オーストラリアの482ビザでは何が要る?直近5年の職歴と学歴を空白なくつなぐコツ

Tips · 2026-10-28 · 10 min read

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オーストラリアの482ビザに出す英文CVは、日本の履歴書を英語に置き換えるだけでは足りません。内務省(Department of Home Affairs)は、CVに少なくとも直近5年分の職歴と学歴を「すべて」、日付と職位をつけて載せるよう求めています。つまり、転職の合間やワーホリの期間まで含めて、5年間を切れ目のない一本の線として説明できるCVが必要です。この記事では、その線をどう組み立てるか、名前の綴りや推薦状とどう合わせるかを、書く順番に沿って整理します。

内務省が482ビザのCVに求めていること

技能不足ビザ「Skills in Demand ビザ(サブクラス482)」の申請書類について、内務省のCore Skills streamの案内ページは、CVの中身をはっきり決めています。少なくとも直近5年分について、職歴と学歴の両方を、期間(日付)と職位をつけて、もれなく書くことです。

このCVは、採用のための書類であると同時に、ビザの審査で経験を確かめる材料にもなります。482ビザでは、指名された職業かそれに近い分野で、直近5年以内に少なくとも1年の実務経験が必要です。パートタイムやカジュアルの仕事は、合わせてフルタイムの12か月分以上にならなければいけません。CVの職歴欄は、この「1年」がどこにあるのかを審査官に見せる場所だと考えてください。

482ビザの全体の流れや、ほかにそろえる書類は、Skills in Demand ビザ(482)の分かりやすいガイドにまとめています。ここではCVの書き方だけに絞ります。

日本の履歴書・職務経歴書と、482ビザ用の英文CVの違い

日本で転職するときは、履歴書と職務経歴書を分けて出すのがふつうです。英文CVでは、この2つの役割を1つの書類にまとめるイメージで作ると整理しやすくなります。項目ごとの違いを表にしました。

項目日本の書類でよくある書き方482ビザ用の英文CVで気をつけること
氏名漢字とふりがなパスポートと同じローマ字の綴り。旧姓を使う場合はその関係も分かるように
職歴の期間年と月だけ(和暦のことも)西暦で、始まりと終わりの月と年。直近5年は空白をつくらない
職位「主任」「リーダー」など社内の呼び方英語の職位に加えて、実際の仕事内容を短く添える
学歴最終学歴だけ書くことも多い直近5年に学校や職業訓練に通った期間があれば、日付つきで書く
経験の中身職務経歴書に詳しく同じCVの中で、指名される職業の仕事に近い経験を具体的に

職位の訳し方は、とくに気を使いたいところです。日本の会社の「係長」「主任」は、英語に直すと意味がずれることがあります。審査で見られるのは肩書きの格よりも、毎日どんな仕事をしていたかです。この考え方は、肩書きより仕事の中身が見られることを扱った記事でも詳しく紹介しています。

「直近5年」の数え方と、空白期間の埋め方

5年は、CVを出す時点からさかのぼって数えるのが自然です。たとえば2026年の秋に申請の準備をするなら、2021年の秋ごろから今までの動きを、月単位でたどれるようにしておきます。5年より前の経験も、指名される職業に関係があれば書いてかまいません。

「すべて」という条件で見落としやすいのが、仕事をしていなかった期間です。転職活動の数か月、語学留学、家族の介護、ワーキングホリデー(ワーホリ)での滞在などがそれに当たります。何も書かずに年月が飛んでいると、読み手はその間に何があったのか分かりません。1行でよいので、期間と内容を書いておきましょう。

  • 転職活動の期間:「Job search」と期間だけでも、空白の理由が伝わります
  • 語学留学や職業訓練:学校名、課程名、期間を学歴の欄に
  • ワーホリ中の仕事:雇用主ごとに、職種と期間を職歴の欄に
  • 家庭の事情での休職や離職:「Career break」と期間、必要なら短い説明

ワーホリの仕事は軽く見られがちですが、5年の中に入るなら、立派な職歴の一部です。オーストラリアの417ビザでは、同じ雇用主のもとで働けるのはふつう6か月までなので、ファームやカフェを移った人は雇用主が何か所にも分かれているはずです。給与明細や雇用契約を見ながら、雇用主ごとに期間をそろえておくと、あとで推薦状と照らし合わせるときに迷いません。

名前の綴りは、パスポートのローマ字にそろえる

英文CVの一番上に書く名前は、パスポートと1文字も違わない綴りにします。大阪府のパスポートセンターは、旅券法施行規則第9条により、パスポートの名前は原則として戸籍の名前をヘボン式ローマ字で書いたものになり、戸籍の名前が変わらない限り、あとから綴りを変えることはふつうできないと案内しています。

たとえば「大野」さんが、ふだん「Oono」や「Ohno」と書いていても、パスポートが「ONO」なら、CVも推薦状も「ONO」にそろえます。ヘボン式ではない綴りや、旧姓の併記がパスポートに入っている人は、その表記に合わせましょう。旧姓の併記は、2021年4月1日以降の申請から条件がゆるやかになっています。

名前のずれは、CVだけの問題ではありません。岐阜県警察は、犯罪経歴証明書のローマ字の名前はパスポートに従い、漢字とローマ字の綴りが違うと、提出先から説明を求められることがあるとしています。CV、推薦状、英文の在職証明書、警察の証明書まで、同じ綴りで通すのが安全です。日本でそろえる書類の全体は、就労ビザのために日本で準備する書類のチェックリストで確かめてください。

推薦状(reference)とCVを食い違わせない

CVに書いた職歴は、勤務先からの推薦状で裏付けます。内務省は、482ビザの推薦状を会社のレターヘッドに書き、推薦者の名前、役職、連絡先、あなたの職位、勤務期間を入れ、技能のレベルを示せるだけの期間をカバーするよう求めています。

ここで大事なのは、CVと推薦状の数字が一致していることです。CVに「2022年4月から」と書いて、推薦状が「2022年6月から」になっていれば、どちらが正しいのか確かめられることになります。職位の英語も同じで、CVで「Sous Chef」と書いたなら、推薦状でも同じ呼び方にそろえてもらいましょう。

日本の会社の在職証明書や推薦状が日本語だけなら、英訳が必要です。内務省は、英語以外の書類はすべて英訳し、原本と訳の両方を出すよう求めています。オーストラリアの外で訳す人は認定を受けている必要はありませんが、訳文に翻訳者の氏名、住所、電話番号、言語の資格や経験を入れなければなりません。オーストラリア国内で訳す場合は、NAATI(National Accreditation Authority for Translators and Interpreters)の認定を受けた翻訳者が必要です。

以前の勤務先に英文の書類を頼むには時間がかかります。CVの下書きができた段階で、勤務先ごとに「この期間、この職位で書いてほしい」と伝えられるように、一覧を作っておくと話が早く進みます。

英文CVを書く手順

  1. パスポートを手元に置き、名前のローマ字、旧姓や別名の併記があるかを確かめます。
  2. 直近5年を月ごとに区切った年表を作り、勤務先、学校、ワーホリ、離職中の期間を、すき間なく埋めます。
  3. それぞれの勤務先について、英語の職位と、毎日の仕事の内容を3行ほどで書き出します。指名される職業の仕事に近いものから並べます。
  4. 学歴の欄に、5年の中に入る学校や職業訓練を、学校名、課程名、期間つきで書きます。それより前の最終学歴も、関係があれば加えます。
  5. 年表をもとに、勤務先ごとの推薦状や英文在職証明書を依頼し、日付と職位をCVと同じにしてもらいます。
  6. 届いた書類とCVを1行ずつ見比べ、名前の綴り、期間、職位の食い違いを直してから応募に使います。

形を整える作業には、Build AI CVで英文CVの下書きを作ると、項目の並べ方や英語の言い回しを短い時間で整えられます。そのうえで、日付と職位だけは自分で推薦状と照らし合わせましょう。経験を書類以外の形でも見せたい人は、Talent Tabloidで職歴を確認済みのプロフィールにまとめる方法もあります。

CVができあがったら、どの職業で指名されそうかも見直しておきましょう。職種ごとの条件はスポンサー就労できる職種を日本のシェフや大工の例で解説した記事で確かめられます。実際の求人を見ながら書くなら、IT・技術職の求人一覧やシドニーのCNC Machinistの求人のように、求められる経験が書かれたページを開いて、自分の職歴のどこが当てはまるかを照らし合わせると、仕事内容の書き方が具体的になります。

よくある間違いと避け方

  • 最終学歴だけ書いて、直近の学びを抜かす。語学学校や職業訓練に通った期間が5年の中にあるなら、それも学歴です。抜けると、その間の空白に見えてしまいます。
  • 和暦のまま、または年だけで書く。「令和4年」や「2022年」だけでは、何か月勤めたかが読み取れません。西暦で、月まで書きましょう。
  • ふだんの綴りで名前を書く。名刺やメールで使っている綴りではなく、パスポートの綴りが基準です。
  • CVと推薦状で職位がばらばら。「Team Leader」と「Supervisor」のように呼び方が違うと、同じ仕事かどうかが伝わりにくくなります。
  • 英訳の情報が足りない。自分や知人が訳した場合も、翻訳者の氏名、住所、電話番号、言語の資格や経験を訳文に入れる必要があります。
  • スポンサーの見返りにお金を求められても応じる。482ビザの申請者は、過去3年にビザスポンサーの見返りとして利益を求めたり、渡したりしていないことが条件です。費用の分け方は482ビザの費用のうち雇用主が負担する分を整理した記事で確かめてください。

英語の点数もCVと同じ時期に準備が必要です。どの技能で何点いるかは、482ビザの英語要件をIELTSとPTEで比べた記事で確かめておくと、応募の段取りが立てやすくなります。

よくある質問

482ビザのCVには、5年より前の職歴も書いてよいですか?

書いてかまいません。内務省が求めているのは「少なくとも」直近5年分なので、それより前の経験も、指名される職業に関係があれば加えて大丈夫です。ただし、直近5年の部分には空白をつくらないことを優先してください。

仕事をしていなかった期間は、どう書けばいいですか?

期間と、その間に何をしていたかを1行で書きます。転職活動なら「Job search」、家庭の事情なら「Career break」のように短くてかまいません。空白のまま残すより、理由が分かるほうが読み手は安心します。

ワーホリ中のアルバイトもCVに書く必要がありますか?

直近5年の中に入るなら、職歴として書きます。雇用主ごとに職種と期間を分けて書き、給与明細や雇用契約と日付が合っているかを確かめておきましょう。パートタイムやカジュアルの仕事も、合わせて482ビザの経験の条件に数えられることがあります。

名前のローマ字がパスポートと推薦状で違ったら、どうなりますか?

同じ人の書類かどうかを確かめるために、説明を求められることがあります。推薦状を頼むときに、パスポートの綴りをそのまま伝えて、同じ表記で書いてもらうのが一番の防ぎ方です。旧姓で働いていた期間があるなら、その関係が分かるようにしておきましょう。

日本語の在職証明書は、自分で英訳してもいいですか?

オーストラリアの外で訳す場合、翻訳者が認定を受けている必要はありません。ただし、訳文には翻訳者の氏名、住所、電話番号、言語の資格や経験を入れ、原本と一緒に出す必要があります。オーストラリア国内で訳す場合は、NAATIの認定を受けた翻訳者に頼みます。

まとめ

  • 482ビザのCVには、少なくとも直近5年分の職歴と学歴を、日付と職位つきですべて書きます。
  • 離職中、留学中、ワーホリの期間も1行ずつ書き、5年を切れ目なくつなげます。
  • 名前はパスポートのローマ字に合わせ、推薦状や警察の証明書とも同じ綴りにします。
  • 推薦状の職位と期間をCVと一致させ、日本語の書類には条件を満たした英訳をつけます。
  • 職位の格より、毎日の仕事の内容を具体的に書くほうが経験は伝わります。

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