482ビザの英語要件:IELTSは4技能すべて5.0、PTEは何点?日本の方が受験前に確かめたいこと
Visa guide · 2026-10-24 · 10 min read

482ビザの英語要件は、IELTSなら4技能のすべてで5.0以上です。PTE Academicは技能ごとに基準が違い、スピーキングは24、ライティングは29、リーディングは36、リスニングは33が最低点です。どの試験でも、ビザを申請する前3年以内にテストセンターで受けた結果が必要で、日本のパスポートでは英語試験は免除されません。
ここでは、技能不足ビザ「Skills in Demand ビザ(サブクラス482)」のCore Skills(コア技能)とSpecialist Skills(専門技能)の2つの枠について、試験ごとの点数の比べ方、成績表の見方、受験日の決め方を順に見ていきます。数字は内務省(Department of Home Affairs)の公式ページに載っているものだけを使っています。
合計点ではなく、4技能のそれぞれで判定される
482ビザの英語の条件でまず押さえたいのは、平均点や総合点で判断されるわけではない点です。内務省の482ビザの英語要件(sufficient English)のページでは、2025年9月13日以降に受けた試験について、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つそれぞれに最低点が決められています。
たとえばIELTSのオーバーオール(総合)が5.0を上回っていても、ライティングだけが5.0に届かなければ条件は満たせません。話すのは得意でも書くのは苦手、という方は、総合点に安心せず、一番低い技能の点数から確かめましょう。
試験ごとの最低点を一覧で比べる
内務省の英語力の要件をまとめたページには、2025年8月7日以降に受けた試験として認められる9つの試験が載っています。どれもテストセンターで受けたものが対象です。そのうち7つについて、482ビザの2つの枠での最低点を技能ごとに並べると、次のようになります(IELTSはAcademicとGeneral Trainingで同じ、METはMichigan English Testです)。
| 技能 | PTE Academic | IELTS | TOEFL iBT | OET | CELPIP | LANGUAGECERT | MET |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スピーキング | 24 | 5.0 | 14 | 270 | 5 | 54 | 38 |
| ライティング | 29 | 5.0 | 9 | 200 | 5 | 45 | 45 |
| リーディング | 36 | 5.0 | 8 | 240 | 5 | 44 | 47 |
| リスニング | 33 | 5.0 | 8 | 220 | 5 | 41 | 49 |
表にない試験(C1 Advanced)の基準は、上の内務省の482ビザのページで確かめてください。表の数字はこのビザの2つの枠のもので、ほかのビザには別の基準があります。
どの試験を選ぶか
同じ英語力でも、形式によって力を出しやすい試験とそうでない試験があります。IELTSは日本英語検定協会(英検協会)が東京、横浜、名古屋、大阪、福岡などの主要都市で実施していて、日本で受けやすい試験の1つです。PTE Academicの日本での会場や受験料は、申し込む前に公式の案内で確かめましょう。
TOEFL iBTで受ける場合は、登録のときの選択に注意が必要です。オーストラリア向けの項目(Taking TOEFL for Australia)を選んでいない結果は、オーストラリアのビザには使えません。
2つの試験で迷う方には、パキスタンの読者向けに英語で書かれた選び方の記事(JobsAbroad Pakistan)が比べ方の参考になります。本番の前にPractiseNowの練習問題で苦手な技能を見つけておくと、どこを伸ばせばよいかがはっきりします。
成績表の読み方:4つの数字を1つずつ照らし合わせる
成績表が届いたら、4つの技能の点数を表の最低点と1つずつ並べて比べます。4つとも最低点以上なら条件を満たし、1つでも下回っていれば満たしません。
PTEとTOEFL iBTは、どの技能に高い点数が求められるかが試験によって違います。PTEはスピーキングの基準がリスニングより低く、TOEFL iBTは逆にスピーキングの基準がほかの3技能より高くなっています。IELTSで特定の技能だけが足りなかった方が別の試験を考えるときも、合計の目安ではなく、技能ごとの基準を見て選びましょう。
482ビザの仕組みや申請の流れはSkills in Demand ビザ(482)の分かりやすいガイドにまとめています。英語のほかに技能審査(スキルアセスメント)がいる職業もあるので、英語試験と技能審査をあわせて解説した記事で準備の順番も見ておくと安心です。
免除になる2つの場合と、日本の方が当てはまりにくい理由
内務省が示す482ビザの英語試験の免除のうち、よく話題になるのは2つです。1つ目は、カナダ、ニュージーランド、アイルランド、イギリス、アメリカのいずれかのパスポートを持っている場合です。日本はこの5か国に入っていないので、日本のパスポートだけでは免除になりません。
2つ目は、授業の大半が英語で行われる中等教育以上の学校で、フルタイムで5年以上学んだ場合です。日本の中学、高校、大学を日本語の授業で卒業した方は、この条件には当てはまりません。インターナショナルスクールや海外の学校で長く学んだ方は、自分が対象になるかを内務省のページで確かめてください。
ワーキングホリデーでオーストラリアに長くいた、現地の職場で英語を使って働いていた、という経験だけでは、この2つの免除のどちらにも当たりません。現地の暮らしに慣れた方も、英語試験を受ける前提で計画しておくのが現実的です。
「申請前3年以内」から受験日を逆算する
482ビザに使える英語試験は、ビザを申請する前3年以内に受けたものです。基準になるのはビザの申請日なので、求人に応募した日や雇用主が動き始めた日から数えるのではありません。
受験日から3年がたつと、その結果はこのビザには使えなくなります。雇用主探しやノミネーション(指名)の手続きに時間がかかることもあるので、受けるのが早すぎると、いざ申請する段階で期限が切れてしまうおそれがあります。
ニュージーランドの認定雇用主就労ビザ(AEWV)も視野に入れている方は、より短い期限に気をつけてください。英語力の証明がいるのは技能レベルが3から5の仕事(レベルはANZSCOやNOLで決まります)で、その結果は2年以内のものに限られます。レベル1や2の仕事には、この条件はありません。
受験日は、ほかの書類の準備とも合わせて決めます。犯罪経歴証明書(Police Certificate)や英文の推薦状をそろえる時期は日本で準備する就労ビザの必要書類チェックリストで整理しているので、英語試験の日程と並べて計画を立てましょう。
自宅受験やオンライン版はビザに使えない
内務省は、すべてをオンラインで受ける自宅受験の試験を認めていません。使えない例として名前が出ているのは、TOEFL iBT Home Edition、OET@Home、IELTS Onlineです。ビザに使えるのは、テストセンターの会場で受けた試験です。
英検協会のテストセンターで受けるコンピューター版のIELTSは、パソコンで解答しても会場で受ける試験です。「パソコンで受ける」ことと「家で受ける」ことは別だと覚えておきましょう。
482のあとのビザでは、英語の条件が変わることもある
482ビザの基準を満たしても、その先のビザでは別の英語の条件がかかることがあります。サブクラス186のビザでは、18歳以上で機能的英語(functional English)がないと判断された人は、申請料の第2回分として、主申請者は9,800豪ドル、同伴の申請者は4,890豪ドルを払うことになります。
ポイント制のサブクラス189では、招待を受けた時点で45歳未満であることと、少なくとも competent English があることが条件です。482ビザで働きながら次の段階を考えている方は、ぎりぎりの点数より少し余裕を持っておくと、あとで受け直す負担を減らせるかもしれません。
英語試験の受験料は、ビザの申請料とは別にかかります。内務省も、英語試験、健康診断、犯罪経歴証明書、生体情報(バイオメトリクス)の費用は別に必要だと案内しています。全体の予算は482ビザの申請料と予算についての記事で確かめておきましょう。
受験から申請までの手順
- 内務省の482ビザの英語要件のページで、受ける予定の試験の最低点を確かめる。
- 練習問題で4技能の今の力を測り、基準に届いていない技能を見つける。
- ビザを申請するおおよその時期を雇用主と話し、3年以内に収まる受験日を決める。
- テストセンターで受ける形式を選び、試験日に有効なパスポートで申し込む(TOEFL iBTは「Taking TOEFL for Australia」を選ぶ)。
- 成績表の4つの点数を、表の最低点と1つずつ照らし合わせる。
- 成績表を、パスポート、CV、推薦状と同じローマ字の綴りになっているか確かめてから保管する。
英語の準備と並行して、仕事探しも進めておきましょう。JobsAbroad Japanには、パースのFabricator / Welderの求人やシドニーのCNC Machinistの求人など、技能職のビザスポンサー付きの求人があります。スポンサーの条件は各求人ページで確かめてください。どの職種が482ビザやAEWVの対象になりやすいかは、スポンサー就労できる職種を日本人向けに整理した記事で解説しています。応募は無料です。
よくある間違いと避け方
- 総合点だけを見る:IELTSのオーバーオールが高くても、1つの技能が5.0に届かなければ条件を満たしません。
- 自宅受験で済ませる:IELTS OnlineやTOEFL iBT Home Editionのように、すべてオンラインで受ける試験はビザに使えません。
- 日本のパスポートで免除になると思い込む:パスポートで免除になるのは、カナダ、ニュージーランド、アイルランド、イギリス、アメリカの5か国です。
- 早く受けすぎる:482ビザは申請前3年以内、AEWVは2年以内の結果が必要です。仕事探しが長引くと、期限が切れることがあります。
- TOEFLの申込みで選択を忘れる:「Taking TOEFL for Australia」を選ばないと、結果がビザに使えません。
- 古い基準のまま準備する:表の点数は2025年9月13日以降に受けた試験のものです。SNSや古いブログではなく、内務省のページで今の数字を確かめましょう。
よくある質問
482ビザの英語要件で、IELTSは何点必要ですか?
聞く、読む、書く、話すの4技能のどれもが5.0以上でなければなりません。2025年9月13日以降に受けた試験が対象で、AcademicとGeneral Trainingのどちらでも基準は同じです。1つでも下回れば、総合点が高くても条件を満たしません。
PTE Academicは、482ビザで技能ごとに何点必要ですか?
482ビザの2つの枠では、話す力が24、書く力が29、読む力が36、聞く力が33以上であることが求められます。合計点の目安はなく、4つの技能それぞれがこの点数に届いている必要があります。
日本のパスポートを持っていれば英語試験は免除されますか?
免除されません。パスポートによる免除はカナダ、ニュージーランド、アイルランド、イギリス、アメリカの5か国だけが対象です。授業の大半が英語の学校でフルタイムで5年以上学んだ場合の免除は別にあるので、当てはまるかは内務省のページで確かめてください。
IELTSの結果は、ビザの申請でいつまで使えますか?
482ビザでは、ビザを申請する前3年以内に受けた試験でなければなりません。ニュージーランドのAEWVで英語の証明が求められる仕事では、結果は2年以内のものに限られるので、両方を考えるなら短いほうに合わせると安心です。
自宅で受けるIELTS Onlineはビザに使えますか?
使えません。家で受ける形式の試験は、すべてがオンラインで行われるため、内務省がビザの英語の証明として認めていません。英検協会などのテストセンターの会場で受けた結果を用意しましょう。
まとめ
- IELTSは4技能すべて5.0以上、PTEは技能ごとに24から36の基準があります。
- 判定は技能ごとで、総合点ではありません。
- 日本のパスポートは免除の対象外で、自宅受験の試験は使えません。
- 482ビザは申請前3年以内、AEWVは2年以内の結果が必要なので、申請時期から逆算して受けましょう。
- サブクラス186や189など、先のビザでは求められる英語が変わります。
状況はお一人おひとり異なります。相談を予約していただくと、連携する登録移民エージェント(MARA)やニュージーランドの認可移民アドバイザーが、あなたのケースを確認します。
最終確認日:2026年10月24日(上記の公式ページで確認)。
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