482ビザの審査はどの順番?2026年9月19日からの新しい優先順位を日本の申請者向けに整理
Visa guide · 2026-09-21 · 6 min read

オーストラリアの技能ビザを申請するなら、書類の中身と同じくらい気になるのが「審査の順番」です。2026年9月19日、内務省(Department of Home Affairs)は、どの申請を先に審査するかを決める新しい大臣指示(Ministerial Direction)を2つ出しました。MD 121とMD 122です。これまでのMD 119に代わるもので、主な技能ビザのほとんどが対象になります。
内務省は、申請を受け付けた順にそのまま処理しているわけではありません。政府が重視する分野や申請の形によって順位をつけ、その位置が、早く結果が出るか長く待つかを左右します。日本から申請する方にも、ワーキングホリデーなどですでにオーストラリアにいる方にも関わる話なので、ポイントを整理しておきましょう。
一時的な技能ビザの順番(MD 121)
MD 121の対象は、技能不足ビザ「Skills in Demand ビザ(サブクラス482)」と、その前身で今は受付を終えたTemporary Skill Shortageビザです。審査はおおむね次の順で進みます。
- 優先分野の申請:建設、医療、教育、農業、養殖、漁業、資源のほか、防衛や法執行に関わる仕事
- Skills in Demand ビザのSpecialist Skills streamの申請
- 申請した時点でオーストラリア国内にいた人
- 国外から、家族とまとめずに単独で申請した人
- それ以外の申請
職種が優先分野に入っておらず、国外から家族と一緒にまとめて申請する場合は、現実的には列のいちばん後ろになると考えておいたほうがよさそうです。
永住ビザや地方のビザの順番(MD 122)
MD 122は対象のビザがずっと多く、独立技能ビザ(Skilled Independent、サブクラス189)、州指名技能ビザ(Skilled Nominated、サブクラス190)、雇用主指名制度(Employer Nomination Scheme、サブクラス186)、地方の暫定ビザ(サブクラス491、494、489)、永住ビザのサブクラス191や887などが含まれます。順番はMD 121より少し短くなっています。
- 優先分野と国益に関わる申請(分野はMD 121と同じ)
- 申請時にオーストラリア国内にいた人
- 国外から単独で申請した人
- それ以外の申請
なお、この2つの指示の外では、古い指示も2つ残っています。MD 114は受付を終えたBusiness Innovation and Investment(サブクラス188)とBusiness Talent(サブクラス132)のビザ、2026年7月25日から適用されているMD 120は、National Innovation visaを含むClass BX(サブクラス858)のビザが対象です。
あなたの状況だとどうなる?
実際の影響を、日本の読者に多い状況ごとにまとめました。
| 状況 | 新しい順番での位置 | 考えておきたいこと |
|---|---|---|
| 建設、医療、教育、農業などの優先分野の仕事 | MD 119のときより早く進むと見込まれます | 職種が優先分野に入るかを求人の内容と照らし合わせる |
| ワーキングホリデーなどで国内にいて申請 | 多くの国外申請より前 | 今のビザの期限と申請のタイミング |
| 日本から単独で申請 | 国内からの申請の後 | 書類をそろえてから申請する |
| 日本から家族とまとめて申請 | いちばん後ろ | 待つ期間を長めに見て計画する |
ここで押さえておきたいのは、ワーキングホリデービザ(Working Holiday visa)は雇用主によるビザスポンサーとは別のビザだという点です。今の職場が482ビザのスポンサーになってくれる場合でも、雇用主側の手続きを経て、就労ビザを新しく申請することになります。そのとき国内にいれば、優先分野でなくても、国外からの申請より前に並ぶことになります。
よくある間違い:書類の不備で早い列から外れる
審査の順番が「どこから」「どう」申請するかに強く結びついた今、不備のない申請はこれまで以上に大切です。間違いや書類の不足があると、早い列から外れてしまうことがあります。日本から申請する方が見落としやすいのは、次のような点です。
- 名前のつづりが書類ごとに違う。パスポートのローマ字表記にそろえましょう。
- 日本語の書類をそのまま出す。戸籍謄本などは、ビザの規則が求める場合に英訳を用意します。
- 卒業証明書や在職証明書の英語版が手元にない。学校や勤務先に早めに頼んでおきます。
- 犯罪経歴証明書(Police Certificate / Certificate of Criminal Record)を求められてから慌てる。取り方を先に調べておくと安心です。
雇用主に出す英文CVも、職歴や資格の書き方が申請書類とそろっていると説明しやすくなります。Build AI CVで英文CVを整えておくと、応募の準備を進めやすくなります。
審査期間ツールの数字は「目安」
内務省の審査期間ツールが示すのは、あくまで目安です。最近処理が終わった申請に実際どれだけかかったかをもとにした数字で、あなたの申請がいつ終わるかの予測ではありません。申請の中身を確認するものでもないので、全体の傾向として受け止めましょう。
482ビザの仕組みは技能不足ビザ(サブクラス482)のガイドで、費用はビザ申請料の値上がりをまとめた記事で、審査の遅れは看護師や教員のビザ審査の遅れを取り上げた記事で詳しく読めます。優先分野の仕事を探すなら、ビザスポンサー付きの求人一覧も見てみてください。
よくある質問
新しい優先順位はいつから適用されていますか?
2026年9月19日からです。MD 121とMD 122が、それまでのMD 119に代わりました。
日本から申請すると後回しになりますか?
今回の順番の決め方に、国籍は出てきません。順番を左右するのは、職種が優先分野かどうか、申請時にどこにいたか、単独か家族とまとめた申請かです。日本から家族と一緒に申請する場合は、待つ期間を長めに見ておきましょう。
ワーキングホリデー中に申請すると早くなりますか?
申請時にオーストラリア国内にいる人は、多くの国外からの申請より前に並びます。ただし、ワーキングホリデービザは雇用主によるビザスポンサーとは別のビザです。スポンサーを受けるには、雇用主の手続きと新しいビザの申請が必要です。
審査期間ツールの数字どおりに結果が出ますか?
そうとは限りません。最近終わった申請にかかった期間をもとにした目安で、個別の申請を予測するものではないからです。
申請の前に何をしておけばよいですか?
いちばん大切なのは、書類の不備をなくすことです。名前のつづりをパスポートにそろえ、必要な英訳や英語版の証明書を用意しましょう。自分の申請がどの列に入るか分からない場合は、出す前に登録移民エージェントの助言を受けることも考えてください。
まとめ
- 2026年9月19日から、技能ビザの審査の順番はMD 121とMD 122で決まります。
- 建設、医療、教育、農業などの優先分野の申請が先に進みます。
- 申請時に国内にいる人は、多くの国外からの申請より前に並びます。
- 国外から家族とまとめて出す申請は、いちばん後ろです。
- 書類の不備は早い列から外れる原因になるので、準備は丁寧に。
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