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オーストラリアの学生ビザ、不許可が24.2%に:留学を考える日本人が準備で気をつけたいこと

Visa guide · 2026-09-11 · 6 min read

明るい大学のラウンジで、日本人女性が男性相談員と書類を確認している。

オーストラリアへの留学を考えている方にとって、2026年は学生ビザが通りにくい年になっています。内務省(Department of Home Affairs)のデータでは、学生ビザの不許可率は2016年半ばの7.9%から、2026年半ばには24.2%まで上がりました。近年で最も高い水準です。ただ、「締め付け」という見出しだけでは見えないこともあります。何が原因で不許可になっているのか、本当に学びたい人がどう備えればよいのかを見ていきます。

国によって大きな差があります

全体の平均の裏には、国ごとの大きな差があります。2025-26年の期間、ネパールからの申請は半数以上が不許可になりました。インドからの申請も40%を超えて不許可になっています。一方、中国からの申請の不許可率は6%未満でした。

内務省は、国籍は審査の判断材料ではないとしています。それでも結果を見ると、どの国のパスポートを持っているかと通りやすさが強く結びついているように見えます。ここでは日本の数字は取り上げられていませんが、どの国から申請する人にとっても、審査の考え方を知っておくことは役に立ちます。

審査の中心は「Genuine Student要件」

学生ビザでは、どの申請もGenuine Student(GS)要件を満たす必要があります。本当に勉強を目的としているかを、全体から判断する審査です。見られるのは、母国での状況、オーストラリアでの計画、コースがこれまでのキャリアにどうつながるか、過去のビザの履歴、そのほか関係する事情です。

移民エージェントたちが問題にしているのは、申請者の努力不足ではありません。インドネシアのある申請者は、オーストラリアで幼児教育を学びたい理由を27ページの文書にまとめて出しましたが、すぐに不許可となり、理由に説得力がないと告げられました。ネパールのある申請者は、会計の修士課程に向けて長い時間をかけて準備しましたが、学習計画が認められませんでした。

丁寧に書類をそろえた申請でも、ひな形のような理由で不許可になる例が続いています。内務省は、申請数の多い制度で判断を「一貫した」「法的にしっかりした」ものにするため、決まった表現を使っていると説明しています。ただ、申請者の側から見ると、一人ひとりを見てもらえていないように感じられます。同じ内容の申請でも、担当する審査官によって結果が分かれたという声もあります。

これから申請する人が押さえたいポイント

  1. 書類の量より、話の筋が通っているか。長い志望理由書を書いても、母国での状況、選んだコース、なぜオーストラリアで学ぶ必要があるのかが一本の線でつながっていなければ評価されません。審査官は、そのコースがなぜ母国では学べないのかをはっきり見ています。日本の方なら、日本での仕事や学びとのつながりを具体的に説明できるようにしておきましょう。
  2. コースと学校の選び方が、これまで以上に見られています。連邦政府は最近、職業教育訓練(Vocational Education and Training)の大学院ディプロマへの新規入学を止めました。勉強よりも滞在を延ばすために使われていると判断したためです。こうした「滞在延長の手段」と見られるコースや学校を選ぶと、審査が厳しくなることがあります。
  3. 国外からの申請は、やり直しがききにくい。国内からの申請では、不許可への不服申し立てが大きく増えています。一方、国外から申請した人の多くには、不服申し立ての道がありません。$2,500の申請料と何か月もの準備をかけた申請が不許可になれば、そこで終わりになることが少なくありません。

大学側も懸念しています

教育業界からは、今の審査が実害を生んでいるという声が上がっています。大学の業界団体は、地方の大学などへの影響が大きいと指摘しています。留学生ひとりを迎えるのに、何年もかけて直接やり取りすることもあるからです。移民政策の研究者からも、留学生が移民をめぐる政治の道具のように扱われ、留学先としてのオーストラリアの評判を傷つけかねないという懸念が出ています。

これに対して内務省は、要件を満たさない申請を厳しく見ることで、オーストラリアの教育の信頼を守れると説明しています。

日本の方が準備しておきたいこと

留学でも就労でも、書類の準備は早めが基本です。英文の卒業証明書や在職証明書をそろえ、名前のつづりはすべての書類でパスポートのローマ字に合わせましょう。進学先によっては、IELTSやPTEのスコアも求められます。英語試験の対策には、PractiseNowでIELTSやPTEの練習をする方法もあります。

ビザの相談をする場合は、登録移民エージェントに依頼し、書面の契約を結んで、領収書を受け取りましょう。相談料や移民エージェントへの報酬は正当なものですが、ビザの取得を約束する話や、個人の口座への急な送金を求める相手には注意が必要です。

学生ビザの制度の動きは学生ビザの見直しと家族への影響、大学院ディプロマの募集停止はGraduate Diploma of Managementの募集停止を解説した記事で詳しく取り上げています。大学側の見方は留学生を減らすことの代償を考えた記事もご覧ください。なお、学生ビザは学ぶためのビザで、雇用主によるビザスポンサーとは別のものです。オーストラリアで働くことが目的なら、ビザスポンサー付きの求人一覧から仕事を探す道もあります。

よくある質問

オーストラリアの学生ビザは、どのくらい不許可になっていますか?

内務省のデータでは、不許可率は2016年半ばの7.9%から、2026年半ばには24.2%に上がりました。国によって差が大きく、ネパールやインドからの申請では特に高くなっています。

Genuine Student要件では何を見られますか?

母国での状況、オーストラリアでの計画、コースとキャリアのつながり、過去のビザの履歴などを全体から判断します。特に、なぜそのコースをオーストラリアで学ぶ必要があるのかがはっきりしているかが大切です。

志望理由書は長いほど有利ですか?

長さだけでは評価されません。27ページの文書を出しても不許可になった例があります。母国での状況、コース、将来の計画が一貫しているかどうかが問われます。

国外から申請して不許可になったら、不服申し立てはできますか?

国外から申請した人の多くには、不服申し立ての道がありません。そのため、申請する前に内容を十分に確かめておくことが大切です。

留学とスポンサー付きの仕事は関係がありますか?

学生ビザは学ぶためのビザで、雇用主によるビザスポンサーとは別のものです。働くことが目的なら、スポンサー付きの求人に応募する道もあります。応募は無料です。

まとめ

  • 学生ビザの不許可率は、2026年半ばに24.2%まで上がっています。
  • 審査の中心はGenuine Student要件で、書類の量より話の一貫性が問われます。
  • コースや学校の選び方も、これまで以上に見られています。
  • 国外からの申請は不服申し立ての道がないことが多く、申請前の確認が大切です。
  • ビザの相談は登録移民エージェントに、書面の契約と領収書のうえで依頼しましょう。

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