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家族と一緒のオーストラリア留学は難しくなる?学生ビザ見直し案で日本の方が確かめたいこと

News · 2026-08-28 · 5 min read

オーストラリアの大学キャンパスで、書類を手に笑顔で語り合う日本人の親子三人。

配偶者や子どもと一緒にオーストラリアへ留学し、卒業後はそのまま現地で働きたい。そんな計画を立てている日本の方にとって、気になる動きがあります。オーストラリアの連邦政府が、留学生に関わる新しい移民政策の案をまとめていると伝えられています。正式な発表はまだですが、今回は入学者の数だけでなく、留学中の家族の暮らしにまで踏み込む内容とみられています。

見直し案で変わるかもしれない点

伝えられている案のうち、留学生の生活に直接関わるのは次の点です。

  • 国内からの申請が難しくなる。すでにオーストラリアにいる留学生が、いったん国外に出ないと新しい学生ビザを申請できなくなる可能性があります。滞在を延ばしたり、学校を変えたりするときによく使われてきた方法です。
  • 家族を連れて行ける人が絞られる。配偶者や子どもを同伴できるのは、大学院の研究課程の学生、政府の奨学金を受けている学生、太平洋の島しょ国と東ティモールの学生などになると伝えられています。それ以外の学生は、単身での留学になります。
  • コースや分野の変更が厳しくなる。大学の学位から、学費の安い職業教育(VET)の資格へ移る方法は、これまで柔軟な進路として使われてきました。この移り方が、かなり難しくなるかもしれません。

これまでの引き締めと何が違うのか

オーストラリアでは2023年から、授業料や受け入れの上限をめぐる議論が続いてきました。ここ数年は、資金証明の基準を上げ、英語力の要件を高め、受け入れ枠を超えた学校の学生ビザの審査を遅らせるといった対策が取られています。ここまでは主に「誰が入国できるか」の話でした。

今回の案は、入国したあとの生活に関わる点が違います。家族と暮らせるか、コースを選び直せるか、国内にいながら申請できるか。留学を「続けられるかどうか」を左右する部分です。

イギリスやカナダと同じ方向へ

似た動きは他の国でもすでに起きています。イギリスは2024年1月、留学生が家族を同伴できる対象を、大学院の研究課程の学生と一部の政府奨学生に絞りました。カナダも同じ時期に、就学許可の数に上限を設け、資金証明の基準を引き上げています。

オーストラリアの案が伝えられている形で決まれば、英語圏の主な留学先がそろって、教育を通じた家族の移住を絞ることになります。留学先を比べている方にとっては、「家族と一緒に留学できる」というオーストラリアの強みが薄れつつある点が、大きな判断材料になりそうです。

背景にある移民の数の目標

政府は、純海外移民(net overseas migration)の数が2027/28年度に225,000人まで下がると見込んでいます。新型コロナのあとに国境が再開した2022/23年度には、538,000人まで増えていました。留学は移民の数を大きく左右する分野の一つで、政府にとって最も目に見える調整の手段になっています。政府は、受け入れの数を追う方針には戻らないとし、国内の留学生の「規模と構成」を管理していく考えを示しています。この数字の意味は、純海外移民(NOM)を解説した記事でも取り上げています。

大学側はどう受け止めているか

大学の団体(Universities Australia)は、留学生を減らせば各大学の予算だけでなく、もっと広い範囲に影響が出ると指摘しています。入学者の削減を移民政策だけの問題として扱うのは単純すぎる、という立場です。

主要な研究大学でつくるグループ(Group of Eight)は、「量」と「質」を分けて考えるべきだと主張しています。一部の分野で質や健全性を見直す必要があることは認めつつ、学校や学生の違いを見ずに一律にかける対策には反対しています。

日本から留学を考えている方が確かめたいこと

  1. 選ぶコースは、家族を同伴できる対象に入るか。大学院で研究課程に進むか、授業中心の修士課程に進むかで、家族を連れて行けるかどうかが変わるかもしれません。学びたい内容とあわせて、この点も比べておきましょう。
  2. 渡航後に学校や分野を変える前提になっていないか。大学の準備コースから始めて、あとで職業教育(VET)に移るような計画なら、ルールが変わる前に見直しが必要になるかもしれません。
  3. 9月の入学に向けて準備していないか。学生ビザに関わる部分は前倒しで進められ、移民政策全体の発表はその翌月になる見込みと伝えられています。申請を準備している方は、残された時間が短くなっていると考えて動くと安心です。

なお、ワーキングホリデービザは、学生ビザとも雇用主によるビザスポンサーとも別のビザです。留学のあとに現地で働く道を考えている方は、卒業生ビザと家族同伴の議論をまとめた記事も参考になります。留学ではなく、仕事のオファーをもとに働きに行く方法もあります。ビザスポンサー付きの求人で、日本での経験を生かせる仕事があるか見てみましょう。応募は無料です。

よくある質問

学生ビザの見直しは、もう決まりましたか?

いいえ。現時点では、政府が準備していると伝えられている案の段階です。正式な内容は、内務省(Department of Home Affairs)の公式情報で確認しましょう。

家族を連れて行ける留学生は誰になりそうですか?

伝えられている案では、大学院の研究課程の学生、政府の奨学金を受けている学生、太平洋の島しょ国と東ティモールの学生などです。それ以外の学生は、家族を同伴できなくなる可能性があります。

オーストラリアにいるまま学生ビザを申請し直せなくなりますか?

案のとおりになれば、国内から新しい学生ビザを申請する道が狭まり、いったん国外に出る必要が出てくるかもしれません。滞在の延長や転校を考えている方は、早めに計画を見直しましょう。

イギリスやカナダのほうが家族と留学しやすいですか?

一概には言えません。イギリスは2024年1月に同じような家族同伴の制限を始め、カナダも就学許可の数に上限を設けています。オーストラリアの案が決まれば、主な英語圏の留学先は似た条件になります。

まとめ

  • オーストラリア政府が、留学生に関わる新しい案を準備していると伝えられています。
  • 国内からの再申請、家族の同伴、コースや分野の変更が厳しくなる可能性があります。
  • 政府は、純海外移民が2027/28年度に225,000人まで下がると見込んでいます。
  • 家族と一緒の留学を考えている方は、コースの選び方と申請の時期を早めに確かめましょう。

#学生ビザ #オーストラリア留学 #家族同伴 #移民政策 #海外就職

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