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パートナーや子どもと渡豪を考える方へ:学生ビザ見直しの背景と今できる備え

News · 2026-09-16 · 5 min read

オーストラリアの大学の中庭で、木製テーブルを囲んで穏やかに話す日本人の男女。

オーストラリアの移民政策が大きく動こうとしています。中でも、留学に配偶者や子どもを連れて行こうと考えていた方には、見逃せない内容です。

これからは単身での留学が基本に

内務大臣(Home Affairs Minister)は、ナショナル・プレスクラブ(National Press Club)での演説で、留学生が配偶者や子ども、そのほかの家族を連れて来ることを大幅に難しくする改革を示す予定です。いくつかのビザについて、需要に応じて発給する仕組みから、政府が数を管理する仕組みへ切り替える方針です。

規模を見てみましょう。昨年、オーストラリアは337,000件を超える学生ビザを発給し、そのうち約45,000件が同行する家族向けでした。新しい枠組みでは、ほとんどの留学生が単身で学ぶことを求められる見通しです。

なぜ今、この改革なのか

背景には、移民の数に対する世論の不安と、移民削減を強く掲げる政党への支持の広がりがあります。今回の演説は以前から予定されていましたが、改革をどこまで厳しくするかで閣内の意見が分かれ、直前に取りやめになっていました。

政府の目標は、純海外移民(Net Overseas Migration、NOM)を約305,000人から2年以内に225,000人まで減らすことです。その一方で、永住移民は毎年約185,000人を受け入れるとしています。なお、NOMは2023年の後半から7四半期続けて減っていて、2027-28年度には新型コロナ前の水準を下回る可能性もあるとみられています。

家族のビザ以外に見直されること

  • ビザの乗り換えへの対策:期限が切れた人が別の種類のビザに移り、滞在を延ばす抜け道をふさぎます。
  • 退去の迅速化:不服申し立ての手続きを整理し、認められなかった人がより早く出国するようにします。
  • 不法滞在者への対応:7月の時点で、退去や審査の手続きの途中にある人は約111,000人にのぼります。

法改正は進むのか

首相は野党の党首と、党派を超えて法案を通すための話し合いをしましたが、合意には至りませんでした。議会での法改正が難しい場合、政府は規則や省の指示を使って改革を進める可能性があります。

反対の声も上がっています

改革への反対はすぐに出てきました。無所属の上院議員は、数字ばかりの議論から離れ、技能の需要と住宅や環境への負担をあわせて考える10年の移民戦略を求めています。経済団体は、本当の問題は移民ではなく住宅の供給と技能不足で、移民を減らしてもどちらも解決しないと主張しています。

逆に、3年間で750,000人以上の一時移民を減らすべきだと訴える政党もあります。ただ、この案には大学や高齢者介護の事業者、さらに主要政党からも、経済に悪い影響があると批判が出ています。

日本から留学を考える家族が今できること

パートナーや子どもと一緒の留学を前提にしていた方は、今のルールで動ける時間が短くなっているかもしれません。次の点を意識しておきましょう。

  1. 発表の中身を確かめる:どの種類のビザが対象になり、いつから始まるのかを見ておきます。
  2. 申請の時期を考える:新しいルールが始まる前に出した申請は、今のルールで扱われる場合があります。
  3. ほかの道も比べる:技能移民やパートナービザのほうが、学生の同行家族のビザより安定する可能性があります。
  4. 専門家に相談する:家族帯同を前提にした留学計画は、後戻りできない決断の前に登録移民エージェントに確かめましょう。相談料や報酬は書面の契約に基づいて払い、領収書を受け取ってください。

技能移民の道を考えるなら、オーストラリアで働く方法のひとつが雇用主によるビザスポンサーです。ワーキングホリデービザは雇用主によるビザスポンサーとは別のビザで、ワーキングホリデー中の仕事がそのままスポンサーにつながるわけではありません。仕組みは雇用主スポンサーの就労ビザ「Skills in Demand ビザ」の解説で確かめられます。募集中の仕事はビザスポンサー付きの求人一覧から探せます。応募の前に、これまでの経験が伝わる英文CVをBuild AI CVで整えておくと安心です。

学生ビザの見直しについては、留学生と家族への影響を先に取り上げた記事や、新しい移民ルールの全体像をまとめた記事もあわせて読んでみてください。

よくある質問

家族を連れての留学は、いつから難しくなるのですか?

始まる時期や対象になるビザの種類は、大臣の演説で示される予定です。発表の中身を確かめてから計画を見直しましょう。

すでに出した申請はどうなりますか?

新しいルールが始まる前に出した申請は、今のルールで扱われる場合があります。自分のケースは登録移民エージェントに確かめてください。

政府はどれくらい移民を減らすつもりですか?

純海外移民を約305,000人から2年以内に225,000人まで減らす目標です。永住移民は毎年約185,000人を受け入れるとしています。

求人への応募にお金はかかりますか?

応募は無料です。職業紹介料もかかりません。仕事のオファーやスポンサーと引き換えにお金を求められても、払わないでください。

まとめ

  • 新しい枠組みでは、ほとんどの留学生が単身で学ぶ見通しです。
  • 政府は純海外移民を2年以内に225,000人まで減らすことを目指しています。
  • ビザの乗り換えや退去の手続きも見直しの対象です。
  • 改革には、経済団体などから反対の声も出ています。
  • 家族と一緒の留学を考えている方は、発表の中身と申請の時期を早めに確かめましょう。

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