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セカンドビザの88日、週末も数える?ファームジョブの日数の数え方と179日・給料のルール

Tips · 2026-10-23 · 9 min read

朝のクイーンズランドのいちご畑で、日よけ帽をかぶった日本人女性が収穫し、隣の男性が手帳に記録する。

セカンドビザの88日の数え方は、働いた日だけを数えるのではありません。内務省(Department of Home Affairs)は、2回目のワーキングホリデービザ(サブクラス417)に必要な「3か月」を、週末や休みの日も含めた最低88日の暦の日数としています。ただし、その間に同じ仕事のフルタイムの人がふつう働く日数やシフトをこなしていることが条件です。3年目のサードビザなら最低179日です。どちらも、アワードに沿って給料が払われた仕事であることが大前提になります。

セカンドビザとサードビザに必要な「specified work」とは

ワーホリを延長するには、決められた業種と地域で働くことが必要です。この仕事を内務省は「specified work(指定された仕事)」と呼んでいます。日本では「ファームジョブ」と呼ばれることが多い仕事です。

2回目の417ビザには、1回目のビザで3か月のspecified workをすることが必要です。3回目には、2回目のビザで6か月のspecified workが必要です。3回ビザを持ったあとに、4回目のワーキングホリデービザは取れません。

2回目と3回目の申請料は、どちらも1,000.00豪ドルです。1回目のビザで働いた日数が足りないと、このお金を払う段階まで進めません。詳しい条件は、内務省の2回目のワーキングホリデービザのページにあります。ワーホリ全体の費用は、ワーホリと482ビザの費用を比べた記事で整理しています。

88日と179日の数え方:休みの日も入るが、働く日数も見られる

内務省のspecified workのページでは、「3か月」は最低88日、「6か月」は最低179日の暦の日数(calendar days)です。この日数には週末や休みの日が含まれます。179日のルールは、2019年7月1日以降に行う仕事に使われます。

大事なのは、日数だけそろえても足りないことです。その期間に、同じ仕事をしているフルタイムの人がふつう働くのと同じ日数やシフトを働いている必要があります。雨で作業がない日が続いたときは、記録を見直しておきましょう。

項目セカンドビザ(2回目)サードビザ(3回目)
どのビザの間に働くか1回目の417ビザ2回目の417ビザ
必要な期間3か月=最低88日6か月=最低179日
週末や休みの日日数に含まれる日数に含まれる
働く日数やシフト同じ仕事のフルタイムの人と同じ同じ仕事のフルタイムの人と同じ
次の申請料1,000.00豪ドル1,000.00豪ドル

88日は、12週間と4日です。月曜日にフルタイムの仕事を始めた場合、間の週末も日数に入るので、88日目は12週間後の週の木曜日に当たります。それでも、途中で休んだ日や作業のなかった日があれば、その分を足して考えてください。

対象になる業種と地域

specified workに当たるのは、次の仕事です。業種だけでなく、働く場所の条件もあります。

  • 植物や動物の栽培・飼育(plant and animal cultivation):果物や野菜の収穫、牧場の仕事など
  • 漁業と真珠養殖(fishing and pearling)
  • 植林と伐採(tree farming and felling)
  • 地方(regional Australia)での鉱業と建設
  • 北部(Northern Australia)または遠隔地(Remote and Very Remote Australia)での観光とホスピタリティ(2021年6月22日から)
  • 指定された地域での森林火災や自然災害からの復旧の仕事

観光とホスピタリティについて、内務省は「レストランのシェフ」を対象の例に挙げています。ただし、北部や遠隔地で働く場合に限られます。シドニーやメルボルンのカフェや日本食レストランの仕事は、この条件に当てはまりません。地域の範囲は、上の内務省のページで確かめてから仕事を決めましょう。

収穫やパッキングの仕事を探すなら、Seasonal Jobs Australiaの季節の仕事の一覧のように、収穫期の仕事をまとめたサイトが役に立ちます。オーストラリアの農場で人手が足りない事情は、収穫期のビザ対策についての記事でも取り上げました。

給料のルール:出来高払いでも最低ラインがある

内務省は、specified workはすべてオーストラリアの法律とアワード(award、業種ごとの最低条件)に沿って給料が払われる仕事でなければならないとしています。ボランティアの仕事が数えられるのは、指定された被災地での復旧の仕事だけです。無給の「お手伝い」で日数を数えることはできません。

果物の収穫では、取った量で払う出来高払い(ピースレート)がよく使われます。Horticulture Award 2020では、出来高払いの人にも、その日の給料として区分の最低時給に働いた時間をかけた額以上を払うことになっています。カジュアルで働く人には、さらに25%のカジュアル加算が付きます。

牧場の仕事なら、Pastoral Award 2020の最低額が目安です。経験6か月未満の牧場の手伝いなどに当たるFLH1は時給$25.74、FLH2は時給$26.44です。2026年7月1日からの全国最低賃金(National Minimum Wage)は時給$26.44で、アワードの額はこれより高いこともあります。

給与明細は、給料日から1営業日以内に、紙か電子で渡されることになっています。フェアワーク・オンブズマン(Fair Work Ombudsman)の給与明細のページで、明細に載るべき内容を確かめられます。雇用主は一定の額を超えて稼いだ人のスーパーアニュエーション(退職年金の積立)も払い込みます。2026年7月1日から2027年6月30日までの一般的な率は12.00%です。帰国前の受け取り方はスーパーアニュエーションの返金(DASP)の記事にまとめています。

外務省も、ワーキングホリデーで働く人から、不当に安い給料で働かされた、雇用主からセクハラやパワハラを受けたという報告が届いていると注意を呼びかけています。オーストラリアでは、ビザで働く人も、給料や休暇などで国内の人と同じ権利と保護を受けます。仕事のための支払いを雇用主に求められるキャッシュバックは違法です。賃金や条件の基本は、Talynxの英語記事(最低賃金とアワードの解説)でも確かめられます。

88日を記録に残す5つの手順

申請のときに働いた期間を説明できるよう、初日から次の順番で記録をそろえておきましょう。

  1. 働き始める前に業種と場所を確かめる。仕事の内容と農場の住所が、内務省のspecified workの条件に合っているかを見ます。
  2. 雇用の条件を書面でもらう。時給か出来高払いか、どのアワードが使われるか、カジュアルかどうかを確かめます。
  3. 給与明細を毎回保存する。給料日から1営業日以内に届くはずです。届かないときは、その週のうちに雇用主に聞きましょう。
  4. 自分のカレンダーにも記録する。働いた日、休みの日、雨で作業がなかった日を毎日つけておくと、日数とシフトを説明しやすくなります。
  5. 職場を離れる前に書類をそろえる。最後の給与明細と、働いた期間が分かる書類を受け取ってから移動します。

記録の付け方は、Seasonal Jobs Australiaの英語記事(88日の記録の残し方)も参考になります。言葉に不安があるときは、通訳翻訳サービス(131 450)に電話して、フェアワーク・オンブズマン(13 13 94)につないでもらえます。フェアワークに相談しても、ビザが取り消されることはありません。ビザを取り消せるのは内務省だけで、雇用主にはできません。

ニュージーランドのワーホリで季節の仕事をする場合

ニュージーランドのJapan Working Holiday Visaには、セカンドビザの仕組みはありません。そのかわり、園芸(horticulture)やぶどう栽培(viticulture)で3か月の季節の仕事をすると、Working Holiday Extension Work Visaを申請して、さらに3か月滞在できる場合があります。条件はニュージーランド移民局(Immigration New Zealand, INZ)のページで確かめてください。

ワーホリのあと、オーストラリアで働き続けたいなら

ワーホリは最長で3回までです。内務省も、滞在の主な目的が働くことなら就労ビザを考えるよう案内しています。417ビザでは、同じ雇用主のもとで働けるのはふつう6か月までだからです。ワーホリで働くことは、雇用主によるビザスポンサーとは別のものです。

長く働きたい人は、Skills in Demand ビザ(サブクラス482)のガイドから始めてみてください。たとえばバンバリーのシェフ(Chef)の求人のようなビザスポンサー付きの求人もJobsAbroad Japanで探せます。応募は無料です。現地での職歴を英文CVにまとめるときは、Build AI CVで応募用の英文CVを作ることもできます。2年目・3年目のワーホリをめぐる動きは、ワーホリ延長についての記事で取り上げています。ルールは変わることがあるので、申請の前に内務省のページで最新の条件を見ておきましょう。

よくある間違いと避け方

  • 働いた日だけを数える。88日は週末や休みの日を含む暦の日数です。その一方で、フルタイムの人と同じ日数やシフトを働いているかも見られます。
  • 無給の仕事を日数に入れる。ボランティアが数えられるのは、指定された被災地での復旧の仕事だけです。宿と食事の代わりに働く形も、給料が払われていなければ数えられません。
  • シドニーやメルボルンの飲食店で働けば条件を満たすと思う。観光とホスピタリティが対象になるのは、北部や遠隔地で働く場合だけです。
  • 給与明細をもらわずに働き続ける。明細は給料日から1営業日以内に渡されることになっています。届かない職場では、日数を説明する材料がそろいません。
  • 出来高払いの最低ラインを知らない。Horticulture Award 2020が使われる仕事では、最低時給に働いた時間をかけた額を下回ってはいけません。

よくある質問

88日には週末や休みの日も入りますか?

入ります。内務省は、88日も179日も週末や休みの日を含めた暦の日数(calendar days)で数えると説明しています。ただし、その期間に、同じ仕事のフルタイムの人がふつう働く日数やシフトをこなしていることが条件です。

ボランティアの農作業は88日に数えられますか?

数えられません。specified workは、オーストラリアの法律とアワードに沿って給料が払われる仕事であることが条件です。ボランティアが認められるのは、指定された森林火災や自然災害の被災地での復旧の仕事だけです。

出来高払い(ピースレート)の仕事でも大丈夫ですか?

Horticulture Award 2020が使われる仕事なら、出来高払いでも、1日の給料はその区分の最低時給に働いた時間をかけた額を下回ってはいけません。カジュアルの場合は25%のカジュアル加算も上乗せされます。給与明細で毎回確かめておきましょう。

ファーム以外の仕事でセカンドビザの条件を満たせますか?

満たせる場合があります。漁業や真珠養殖、林業、地方での鉱業と建設、北部や遠隔地での観光・ホスピタリティの仕事も対象です。内務省は、北部や遠隔地のレストランで働くシェフを例に挙げています。場所と業種が両方合っているか、内務省のページで確かめてください。

サードビザには何日必要ですか?

3回目のワーキングホリデービザには、2回目のビザで6か月のspecified workをすることが必要です。2019年7月1日以降に行う仕事では、6か月は最低179日と数えます。4回目のワーキングホリデービザはありません。

まとめ

  • セカンドビザには1回目のビザで最低88日、サードビザには2回目のビザで最低179日のspecified workが必要です。
  • 日数には週末や休みの日も入りますが、フルタイムの人と同じ日数やシフトを働くことが条件です。
  • 対象は業種と地域の両方で決まります。働き始める前に内務省のページで確かめましょう。
  • 給料はアワードに沿って払われる必要があり、出来高払いにも最低ラインがあります。
  • 給与明細と自分のカレンダーの記録を、初日から保存しておきましょう。

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