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学位より手に職?日本の職人がオーストラリアの技能移民で注目される理由

Tips · 2026-09-07 · 5 min read

オーストラリアの住宅建築現場で働く日本人の女性電気工と男性大工。

海外で働くなら、まず大学を出て事務系の仕事に就き、その先で長く住める道を探す。そんな流れが当たり前とされた時期がありました。けれども今のオーストラリアで強い立場にいるのは、分厚い卒業証書を持つ人よりも、分電盤の配線や太陽光パネルの設置、屋根の工事ができる人たちです。

職人の資格だけで足りるのか、と迷っている方もいるでしょう。電気工事、配管、大工などの経験がある方にとって、それは今、オーストラリアで働くための有力な入り口になりつつあります。

国内の育成だけでは追いつかない

住宅の目標、エネルギーの切り替え、インフラの計画は、どれも電気工事士、配管工、大工、れんが職人といった同じ限られた職人に頼っています。政府の依頼で行われた労働市場の調査では、過去5年のどこかの時点で、主な建設職のすべてに人手不足が見られました。建設は特に影響の大きい分野で、職人の職種の半分近くが今も全国で足りていません。

大工、配管、電気の見習いの登録は、この1年でまた増えてきました。それでも、資格を持つ職人を育てるには何年もかかります。国内だけで穴を埋めるのは難しく、こうした長く続く不足があるからこそ、技能職は優先される移民の職業リストに残りやすいのです。

収入の差は縮まっています

専門的な工事や商業向けの仕事を自分で営む電気工事士は、6桁の収入に届くこともあり、同じ街の新卒向けの事務職を大きく上回る場合があります。太陽光パネルの設置は特に伸びている分野で、家庭も企業も電気代を下げようとしているため、経費を引く前の売上がかなり大きくなる事業者もいます。

もちろん、医師、弁護士、企業の幹部などは今も収入の上位にいます。ただ、職人の収入の底が大きく上がり、学位があれば職人より多くもらえるという考えは、以前ほど当てはまらなくなっています。

AIの時代にも残りやすい仕事

AIへの不安の多くは、分析や事務、文章作りなど、机に向かう仕事に向けられています。体を使う職人の仕事は、その心配からほぼ外れています。ソフトは報告書を書けても、天井裏に入って1950年代の配線の不具合を見つけたり、太陽光の設備を取り付けたりはできません。アデレードで職人から経営者になった人も、AIで新しい道具は入ってくるが、それを取り付け、配線し、整備する人はやはり必要だと話しています。

移住を決めるときに、長く続けられる仕事かどうかを重視する人にとって、これは職人の道を選ぶ大きな理由になります。

技能ビザを考えている職人が押さえたいこと

オーストラリアの技能移民の仕組みは、建設や職人に関わる職業を重く見る方向に進んでいます。業界団体は、職人の受け入れの割合を増やすよう求めています。今の仕組みは、すでに国内にいる技能移民を生かしきれておらず、海外の資格の認定にも時間がかかりすぎる、というのがその理由です。

  • 需要は季節的なものではなく、何年も続く住宅やインフラの計画に結びついています。
  • 地方向けのビザや技能ビザは、現実的な入り口として残っています。需要の高い州では、海外での経験が到着後に早く収入につながることもあります。
  • 本当の壁は仕事の数より、資格の認定であることが多いです。職人の免許と技能審査(スキルアセスメント)を早めに進めることが、すぐ働き始められるか、何か月も待つかの分かれ目になります。
  • 雇用主のもとで働くだけでなく、自分で事業を始める道もあります。数年で従業員から個人事業主になった移民の職人も多くいます。

大学の道は今も医療、法律、企業の幹部へとつながり、これからの仕事の増加の大半を占める見込みです。それでも、機械に置き換えにくく海外にも移せない現場の仕事では、職人は「代わりの選択肢」から、収入と移住の両方につながる道へと変わりつつあります。

日本の職人が準備しておきたいこと

日本で取った資格や経験は、オーストラリアの技能審査で評価を受けることになる場合があります。英文の卒業証明書と在職証明書を用意し、どんな現場で何を担当したかが分かるようにしておきましょう。日本語の書類には英語の翻訳が求められることがあり、名前のつづりはすべてパスポートのローマ字にそろえます。英語試験が必要な場合は、IELTSやPTEの準備も早めに始めると安心です。資格の認定についてはRPLDirectで資格認定の流れを調べることができます。

ワーキングホリデーでオーストラリアにいる方は、ワーキングホリデーが雇用主によるビザスポンサーとは別のビザだという点に注意してください。募集中の仕事はビザスポンサー付きの求人一覧で探せます。電気・電力系の職人不足を取り上げた記事や、建設現場の人手不足と海外の職人についての記事もあわせて読んでみてください。

よくある質問

学位がなくても技能ビザは目指せますか?

オーストラリアの技能移民の仕組みは、建設や職人に関わる職業を重く見る方向に進んでいます。職人の資格と経験は、有力な入り口の1つです。

日本の職人の資格はどう評価されますか?

技能審査(スキルアセスメント)で評価を受けることになる場合があります。資格の認定に時間がかかることが多いので、早めに準備を始めましょう。

AIで職人の仕事は減りませんか?

AIへの不安は、主に机に向かう仕事に向けられています。取り付け、配線、整備のように体を使う仕事は、人が必要とされ続けると考えられています。

求人への応募にお金はかかりますか?

応募は無料です。職業紹介料もかかりません。

まとめ

  • オーストラリアでは建設の職人が長く不足していて、国内の育成だけでは追いつきません。
  • 職人の収入は上がり、学位との差は縮まっています。
  • 体を使う職人の仕事は、AIの影響を受けにくい分野です。
  • 資格の認定と技能審査を早めに進めることが大切です。

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