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日本の電気工事の経験はオーストラリアで生きる?データセンター建設で広がる職人不足

News · 2026-09-05 · 5 min read

豪州のデータセンター建設現場で電気配管を取り付ける日本人の男女技術者。

電気の仕事をしている方にとって、オーストラリアの人手不足は気になる話かもしれません。AIを支えるデータセンターの建設が増え、電気工事や電力関係の職人が足りなくなっているのです。住宅や再生可能エネルギーの話題の陰で、まだあまり注目されていない動きです。

足りない職人は2030年までに約72,000人

電力分野の人材育成を担うPowering Skills Organisation(PSO)の新しい報告では、オーストラリアは2030年までに電気工事士や技術者などを約72,000人増やす必要があるとされています。同じ団体が1年前に出した見込みは42,000人でした。数字が大きく増えた主な理由は、データセンターです。

財務省(Treasury)の数字では、データセンターの建設計画は2030年までに約$150 billionの規模になる見込みです。すでに160か所以上が動いていて、さらに130か所が計画中です。この分野だけで、電力関係の職人が13,000人ほど新たに必要になるといわれます。

そこに、住宅協定(Housing Accord)が掲げる1.2 million戸の新しい住宅と、再生可能エネルギーへの切り替えが重なります。国の大きな計画が3つ、同じ限られた職人を同時に取り合っている状態で、落ち着く気配はありません。

国内では職人の奪い合いが起きています

国内では、人の取り合いが賃金の競争になっています。大きなインフラ工事が、見習いを訓練の途中で引き抜くこともあります。次の世代を育てている小さな電気工事会社は、経験のある社員をデータセンターの現場に取られ、同じ条件を出せずに困っています。

見習い制度の修了率は70%と悪くありません。それでも、新しい職人が育つ速さは需要に追いつきません。業界団体は、大きな工事での採用枠や、育てた社員を失った小さな会社への補償を求めています。職人の数は今後も政府の大きな課題になりそうで、海外の技能人材に目が向く理由にもなっています。

海外の電気・電力系の職人にとっての意味

  • 特定の工事や選挙に左右されない、長く続く需要です。
  • データセンター、住宅、再生可能エネルギーと、同じ技能を求める入り口がいくつもあります。
  • 大きな工事は大都市の外にあることが多く、地方では仕事やビザの競争がゆるやかな場合があります。
  • 国内で人を集められない雇用主には、技能ビザで採用を考える理由があります。

これから12〜18か月で注目したいこと

  1. データセンター事業者向けの人材の指針。3月から、連邦政府は事業者に国内での育成に投資するよう求めています。大きな工事に採用の条件が付けば、海外から積極的に採用する雇用主の顔ぶれが変わるかもしれません。
  2. 職業リストの見直し。これほどの不足は、技能職業リストや優先される移民の道の見直しにつながることが多く、電気・電力系の職種はその候補になりやすい分野です。
  3. 見習いや訓練への支援。クリーンエネルギー分野の見習いには$10,000の支援金があります。同じような支援が、海外の資格の認定や橋渡しの講座に広がる可能性もあります。
  4. 地方の工事現場。データセンターや再生可能エネルギーの工事の多くは州都の外にあり、地方向けの技能ビザと相性がよい場合があります。

日本の電気技術者が今から準備できること

オーストラリアで働くには、日本で取った資格や経験を技能審査(スキルアセスメント)で評価してもらう必要がある場合があります。英文の卒業証明書と在職証明書を早めにそろえ、担当した工事の内容が分かるようにしておくと安心です。名前のつづりは、すべての書類でパスポートのローマ字にそろえましょう。犯罪経歴証明書(Police Certificate)を求められたときに慌てないよう、取り方も調べておくとよいでしょう。資格の評価についてはRPLDirectの資格認定の情報も参考になります。

すでにワーキングホリデーでオーストラリアにいる方は、ワーキングホリデーが雇用主によるビザスポンサーとは別のビザだという点を覚えておいてください。雇用主のスポンサーで働く道は雇用主スポンサーの就労ビザの解説にまとめています。募集中の仕事はビザスポンサー付きの求人一覧で探せます。技能職が移民の道として注目される理由の記事や、これから先の職人不足を取り上げた記事もあわせてどうぞ。

よくある質問

オーストラリアでは、どれくらい電気の職人が足りないのですか?

PSOの報告では、2030年までに電気工事士や技術者などが約72,000人追加で必要とされています。1年前の見込みの42,000人から大きく増えました。

なぜデータセンターが関係するのですか?

データセンターの建設が増え、この分野だけで電力関係の職人が13,000人ほど必要になる見込みだからです。住宅や再生可能エネルギーの工事とも、同じ職人を取り合っています。

大都市以外の仕事もありますか?

データセンターや再生可能エネルギーの大きな工事は、州都の外にあることが多いです。地方向けの技能ビザと合う場合もあります。

求人への応募にお金はかかりますか?

応募は無料です。職業紹介料もかかりません。

まとめ

  • データセンター、住宅、再生可能エネルギーの工事が、同じ電気の職人を取り合っています。
  • PSOは、2030年までに約72,000人の職人が追加で必要と見ています。
  • 職業リストの見直しや訓練への支援など、これからの動きに注目しましょう。
  • 技能審査と英文の書類は、早めに準備しておくと安心です。

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