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ニュージーランドで働くならどの分野、どの地域?最新の雇用統計を日本の方向けに読み解く

News · 2026-08-28 · 5 min read

オークランドの街と港を望む明るいオフィスで、和やかに話す日本人の男女三人。

ニュージーランドで働きたいと思っても、どの仕事に、どの地域で応募すればいいのかは迷うところです。そんなときに役立つのが、国の雇用統計です。全体の数字よりも、どの分野と地域で人が雇われているかを見ると、仕事探しの方向が見えてきます。

ニュージーランド統計局(Stats NZ)の最新の雇用指標では、7月までの1年間で、給与の支払いがあった仕事が約18,000件増え、全国の合計は2.34 million件になりました。季節調整後の数字でも、6月から7月の1か月で7,746件、率にして0.3%増えています。

伸びている分野、縮んでいる分野

一番大きく伸びたのは医療・福祉の分野です。この1年で6,581件(2.3%)増え、国内で最も多くの仕事を生みました。看護、高齢者介護、医療専門職、支援員などの経験がある方にとっては、はっきりした追い風といえます。

分野1年間の増減増減率
医療・福祉+6,581件2.3%
公務・治安+6,418件4%
教育・訓練+2,630件1.2%
建設+1,810件0.9%
専門・科学・技術サービス-2,078件-1.1%

建設の伸びは、職人の方にとって大事なサインです。この分野は、住宅やインフラへの投資と強く結びついて動きます。

一方で、専門・科学・技術サービスは仕事が減りました。オフィス系の仕事やIT寄りの仕事の多くが入る分野です。コンサルティング、IT、科学系の仕事で移住を考えている方は、この弱さを計画に入れておきましょう。

地域で見ると、南島と北島の中央部が好調

分野と同じくらい大切なのが、どこで働くかです。最も伸びたのはカンタベリー地方で、1年で6,824件(2.2%)増えました。クライストチャーチの再建から続く経済が、今も勢いを保っていることがうかがえます。

オークランドは4,427件、ワイカトは3,330件、オタゴは1,710件増えています。反対に、ノースランドは1,526件(2.1%)減り、統計局が取り上げた地域の中で最も大きな落ち込みでした。地域を選ぶときは、今は南島と北島の中央部が北部より好調だという点を覚えておくとよいでしょう。

どんな人が雇われているか

年齢や性別で見ると、また別の特徴があります。この1年の増加の多くは女性で、女性の仕事が7,959件(0.7%)増えたのに対し、男性は3,819件(0.3%)でした。

65歳以上の働き手も好調で、5,407件、率にして4.1%増えています。キャリアの後半で移住する方や、長く働き続けたい方には心強い数字です。人数で最も増えたのは35歳から39歳の層で、9,030件(3.2%)増えました。一方で、30歳から34歳の層は5,180件(1.8%)減っています。

収入の合計も増えている

増えているのは仕事の数だけではありません。7月の全国の総支給額は$16.5 billionで、前の年より$607 million(3.8%)増えました。雇用主が人を増やすだけでなく、支払う額も増やしていることがわかります。移住後の生活費や手取りを考えるうえでも、知っておきたい動きです。

日本から動く前に考えたいこと

数字をまとめると、医療・福祉、公務、教育、建設が伸び、カンタベリーとワイカトが他の地域を上回っています。反対に、専門・技術サービス、ノースランド、30代前半の層は厳しい状況です。

なお、これらの数字は、給与の支払いデータが集まるまでの3か月間は暫定値だと統計局は説明しています。最終的な結論ではなく、早い段階の有力なサインとして受け止めるのがよいでしょう。それでも、どの分野とどの地域なら仕事が見つかりやすいかを考える出発点になります。

日本で看護や介護、建設の仕事をしてきた方は、自分の経験がどの分野に当てはまるかを整理してみましょう。職種によっては、ニュージーランドで資格の認定や登録が必要になることがあります。卒業証明書や在職証明書の英文版をそろえ、パスポートと同じローマ字のつづりで名前を統一しておくと、応募の準備が進めやすくなります。

また、ニュージーランドのワーキングホリデービザは、雇用主によるビザスポンサーとは別のビザです。ワーホリで働いた経験があっても、長く働くには雇用主の手続きと、認定雇用主就労ビザ(Accredited Employer Work Visa, AEWV)などの就労ビザの申請が必要です。職人の方には、電気工・配管工・溶接工にとってのニュージーランドを取り上げた記事や、大型工事の人手不足を解説した記事も参考になります。今募集中の仕事は、ニュージーランドのビザスポンサー付きの求人で探せます。応募は無料です。

よくある質問

ニュージーランドで今いちばん仕事が増えている分野は何ですか?

医療・福祉の分野です。この1年で6,581件(2.3%)増え、国内で最も多くの仕事を生みました。公務・治安、教育・訓練、建設も伸びています。

どの地域で仕事が増えていますか?

最も伸びたのはカンタベリー地方で、6,824件(2.2%)増えました。オークランド、ワイカト、オタゴも増えています。一方で、ノースランドは1,526件減りました。

IT系の仕事で移住するのは難しくなっていますか?

IT寄りの仕事が多く入る専門・科学・技術サービスの分野は、この1年で2,078件(1.1%)減りました。応募をやめる必要はありませんが、競争が厳しくなる可能性を計画に入れておきましょう。

この統計の数字は確定したものですか?

いいえ。統計局は、給与の支払いデータが集まるまでの3か月間は暫定値だとしています。流れをつかむための早めのサインとして使うのがよいでしょう。

まとめ

  • 7月までの1年間で、ニュージーランドの仕事は約18,000件増えました。
  • 医療・福祉が最も伸び、公務、教育、建設も増えています。
  • 地域ではカンタベリーが最も伸び、ノースランドは減りました。
  • 専門・科学・技術サービスは縮んでおり、IT系の方は計画に入れておきたい点です。
  • 数字は暫定値なので、早めのサインとして仕事選びに生かしましょう。

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