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ニュージーランドのビザはこの数年でどう変わった?日本人の働き手に関係する点を整理

News · 2026-09-11 · 5 min read

オークランドの港と街並みを背に、明るい室内で白紙のフォルダーを見つめる日本人の男女。

ニュージーランドでは数か月後に総選挙があり、移民政策も話題になりそうです。ただ、政治の話を脇に置くと、見えてくるのはもっと実務的な変化です。この3年ほどで、ニュージーランドの主要なビザのほとんどが作り直されました。ニュージーランドで働くことを考えている日本の方にとっては、誰の手柄かより、何が変わったかのほうが大切です。

出発点は「使いにくい制度」でした

2023年の終わりごろ、ニュージーランドの移民制度は使いにくいと広く見られていました。雇用主は手続きの多さに悩み、ビザの種類は経済が必要とするものに追いついていませんでした。審査にかかる時間も申請者を困らせ、移民の働き手が不当に扱われる問題も残っていました。

その後、政府は政治的な得点よりも実務の問題を直すことを目指して、次々と制度を見直してきました。分かりやすく、投資家にとって魅力があり、デジタルで効率よく進む制度にするための変更です。

職人や現場の経験が評価されやすくなりました

働く人にとって大きいのは、技能移民カテゴリー(Skilled Migrant Category)の見直しです。学歴や資格だけに頼らず、現場での経験や実際の技能を評価する形に変わりました。日本で長く職人や技術者として働いてきたものの、それが書類にきれいに表れにくい方にとっては、意味のある変化です。申請者にとっても、スポンサーになる雇用主にとっても、永住への道がより分かりやすく、見通しの立つものになっています。

あわせて、認定雇用主就労ビザ(Accredited Employer Work Visa, AEWV)の仕組みも何度も調整されてきました。法令順守の要件が厳しくなった部分もあり、雇用主の書類の手間は増えています。それでも全体としては、地元の働き手を守りつつ、本当に人手が足りない雇用主が人を雇えるよう、バランスの取れた制度に近づいています。

つまり、学位よりも実務の経験が強みになる職業の方は、永住の見通しがよくなっている可能性があります。雇用主の側は、少し厳しい確認を受けるかわりに、長く使いやすい制度を得たことになります。

投資家向けのビザも大きく変わりました

変化がいちばん分かりやすいのは、Active Investor Plus Visaです。以前の形は手続きが重く、投資を集められていませんでした。2025年に作り直されると状況は一変し、800人を大きく超える申請者が、合わせてNZ$5 billion近くの新しい投資を約束しました。

ニュージーランドの事業を買って経営したい経験者向けには、Business Investor Visaも始まっています。利用はまだ多くありませんが、批判の多かったEntrepreneur Visaに比べると、はっきりと改善されています。

留学生と家族向けの変化

政府は2034年までに、留学分野の経済的な価値を倍にすることを目指しています。留学生の数はすでに戻りつつあり、ニュージーランドで取った資格が永住の審査でより重く見られるようになったことも後押ししています。

家族向けには、5年間滞在できるParent Boost Visaが新しく始まりました。Parent Resident Visaの選考も、より透明で見通しの立つものになっています。

話し合いを重ねた改革

見落とされがちですが、こうした改革の多くは、雇用主や移民、教育機関、地域の団体との話し合いを続けながら形づくられてきました。利害がぶつかりやすい分野だからこそ、その積み重ねが使いやすい制度につながったと見られています。

日本の方が知っておきたいこと

多くの変更は、まだ定着している途中です。次の政権にとって賢い選択は、さらに改革を重ねることより、今の制度が結果を出すまで待つことかもしれません。今ビザの申請を考えている方にとっては、今日のルールが明日も続く可能性が高いという点が、いちばんの安心材料です。

ワーキングホリデー(New Zealand Working Holiday)で現地にいる方も多いと思いますが、ワーキングホリデーは雇用主によるビザスポンサーとは別のビザです。雇用主のスポンサーで働く場合は、認定雇用主就労ビザ(AEWV)が主な選択肢になります。警察の証明書を求められたら日本の犯罪経歴証明書(Police Certificate / Certificate of Criminal Record)を用意し、英文の在職証明書で日本での経験を示せるようにしておきましょう。名前のつづりは、すべての書類でパスポートのローマ字にそろえます。

技能移民カテゴリーの変化はSkilled Migrant Categoryに加わった新しい道を解説した記事、職人や技術者向けの道は職人・技術者向けの新しいルートの記事で詳しく紹介しています。投資家向けのビザについては投資家ビザの変化を取り上げた記事もご覧ください。AEWVの流れはAEWVのビザガイドにまとめています。任意ですが、Talent Tabloidの確認済みプロフィールがあれば、雇用主があなたの経験を確かめやすくなり、応募が目に留まりやすくなることがあります。ニュージーランドで働く仕事はニュージーランドの求人から探せます。

よくある質問

ニュージーランドのビザ制度は何が変わったのですか?

この3年ほどで、主要なビザのほとんどが見直されました。技能移民、AEWV、投資家向け、留学生や家族向けのビザなど、幅広い分野が対象です。

学位がなくても永住の道はありますか?

技能移民カテゴリーは、現場での経験や実際の技能をより評価する形に変わりました。学位より実務経験が強みになる職業の方は、見通しがよくなっている可能性があります。ただし、永住が約束されるわけではありません。

AEWVは厳しくなったのですか?

法令順守の要件が厳しくなった部分があり、雇用主の手間は増えています。全体としては、人手が足りない雇用主が人を雇いやすい制度を目指した調整が続いています。

ワーキングホリデー中の仕事は、スポンサーと同じですか?

同じではありません。ワーキングホリデーは、雇用主によるビザスポンサーとは別のビザです。スポンサーを受けて働くには、別の就労ビザが必要です。

選挙でまたルールが変わりますか?

先のことは分かりませんが、多くの変更はまだ定着している途中です。今のルールがしばらく続く可能性は高いと見られています。

まとめ

  • ニュージーランドでは、この3年ほどで主要なビザのほとんどが作り直されました。
  • 技能移民カテゴリーは、現場の経験や技能を評価する形に変わりました。
  • AEWVは調整が続き、雇用主への確認は少し厳しくなっています。
  • ワーキングホリデーは、雇用主によるビザスポンサーとは別のビザです。
  • 犯罪経歴証明書や英文の在職証明書は早めに用意しましょう。

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