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ニュージーランドで働きたい日本人へ:AIで採用が変わる今、学歴より『できること』の証明が鍵に?

News · 2026-09-07 · 5 min read

オークランドの港を望む工房で、ロボットアームの隣で機械部品を確認する日本人技術者の男女。

ニュージーランドで、AIと仕事に関する新しい調査結果が出ました。現地では「若い人向けの入門的な仕事が減る」という点が主に話題になっています。ただ、同じデータを海外から働きに行く人の目で読むと、少し違う姿が見えてきます。日本で技術や経験を積んできた方にとっては、むしろ注目したい内容です。

新卒を育てる採用から、即戦力を探す採用へ

ニュージーランドの企業は、求人票の書き方を少し変える程度ではなく、採用の仕組みそのものを見直し始めています。地元企業の約3分の1が入門的な職の採用をすでに減らしたと答え、10社に9社近くが今後3年でさらに減らす見込みだとしています。若手が現場で学びながら育つ機会の減り方は、調査対象の国の中でニュージーランドが最も大きいという結果でした。

これは現地の新卒にとっては厳しい話です。一方で、企業が若手を時間をかけて育てるより、すでにスキルを持つ人を外から探す方向に動いているとも読めます。関連する技術の経験がある方にとっては、入り口が広がりつつある面もあります。

仕事の中身そのものが組み替えられている

調査では、ニュージーランドはアルゼンチン、アメリカと並び、仕事そのものがなくなった割合が最も高いグループに入りました。回答した組織の53%が、一部の職を作り直すのではなく完全になくしたと答えています。中国では、職をなくした企業は11%にとどまり、多くは新しいツールに合わせて仕事を作り直す道を選びました。

つまりニュージーランドでは、作業を少しずつ自動化するのではなく、職の形を一から組み替える動きが進んでいます。職種名や担当する業務、求められるツールのスキルは、1年後には今と違っているかもしれません。仕事探しやビザの準備で職種を調べるときは、今の求人票を固定の基準と考えず、変わっていくものとして見ておくと安心です。

学位より、スキルを示せるかどうか

日本から挑戦する方が特に押さえておきたいのがこの点です。ニュージーランドの企業は、学位をどこで取ったかをあまり重視しなくなっています。入門的な職では、企業の3分の2がAIツールの認定資格やプログラミングの短期集中講座(ブートキャンプ)を重要だと答え、問題解決の力や実績をまとめたポートフォリオよりも上に置いています。従来の学位を必須とする企業は、ごくわずかでした。

日本の学位だけで勝負するより、次のような材料をそろえておくほうが採用担当者に伝わりやすいかもしれません。

  • 手がけた仕事やプロジェクトをまとめたポートフォリオ
  • 広く知られたAIやプログラミングの認定資格
  • 実際の業務で問題をどう解決したかを示す具体例

応募の前にこうした材料を準備しておくことが大切です。経験を英語でわかりやすく伝えるには、Build AI CVで英文CVを整える方法もあります。日本の卒業証明書や在職証明書の英語版も、早めに用意しておきましょう。

いちばんのチャンスはAI人材の不足

ニュージーランドの企業の半数近くが、古いシステムがAI導入の妨げになっていると答えています。また45%は、導入を進められる人材が見つからないとしています。この不足を反映して、企業はAIの専門家に、同じような技術職より平均21%高い給与を提示しています。新しいツールを使えること、キャリアの道筋がはっきりしていること、やりがいのあるプロジェクトに関われることも、人材を集める材料になっています。

AI、データ、システム連携の経験がある方にとって、これは調査全体の中で最もはっきりしたチャンスです。コードを書く力だけでなく、AIの導入やシステムの管理、新しいツールに合わせた業務の見直しについて話せる人は、企業が足りないと感じている部分にちょうど応えられます。この分野の人材不足は、ニュージーランドのIT人材不足を取り上げた記事やAIと人材の育て方を考えた記事でも紹介しています。

AIの社内ルールはまだ整っていない

ニュージーランドの企業自身も、AIのルール作りはまだ手探りです。関連する国内の規制をよく知っていると答えた企業は約4分の1、社員のAI利用について正式な社内ルールがある企業は5社に1社にとどまります。AIツールが仕事の中心になる職に就く場合、AIの使い方についての期待は、はっきり決まっていなかったり、人によって違ったりするかもしれません。文書のルールがあると思い込まず、雇用主に直接確認しておくと安心です。

よくある質問

ニュージーランドではAIのせいで仕事が減っているのですか?

単純に仕事が減っているというより、採用の仕組みが変わっています。若手を一から育てる形から、すでにスキルを持つ人を採る形へ移りつつあります。現地の新卒には厳しい一方、経験のある人には入り口が広がっている面があります。

日本の大学の学位は役に立たないのでしょうか?

役に立たないわけではありませんが、学位だけで評価される時代ではなくなりつつあります。入門的な職では、AIツールの認定資格や講座の修了、ポートフォリオが重視されています。学位とあわせて、スキルを示す材料を準備しておくのがおすすめです。

ワーキングホリデーで働くのと、雇用主のビザスポンサーで働くのは同じですか?

いいえ、別のビザです。ワーキングホリデーで働いても、それだけで雇用主によるビザスポンサーにはなりません。ニュージーランドで雇用主に支えられて働く場合は、認定雇用主就労ビザ(Accredited Employer Work Visa, AEWV)などの条件を、ニュージーランド移民局(Immigration New Zealand, INZ)の公式情報で確認しましょう。

どんな経験が特に求められていますか?

調査では、AI、データ、システム連携の分野で人材が足りないという結果が出ています。AIの導入やシステムの管理、業務の見直しに関わった経験は、応募で伝えたい強みになります。

まとめ

  • ニュージーランドでは入門的な職の採用が減り、即戦力を求める動きが強まっています。
  • 回答した組織の53%が、一部の職を完全になくしたと答えています。
  • 学位よりも、認定資格やポートフォリオなどスキルを示せる材料が重視されています。
  • AIの専門家には、同じような技術職より平均21%高い給与が提示されています。
  • 気になる求人はビザスポンサー付きの求人一覧で探せます。応募は無料です。

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